行き着く先


舞台が 演劇が


好きだ




映画やドラマより

好きだ





きっかけこそ数年前に某有名漫画のミュージカルからハマったものだけど


演劇が 演劇自体が 好きなのだ




しかしまあそういった所謂2.5次元と呼ばれる舞台から入って 演劇好きです!なんて言ったところで「はいはい好きなのはイケメンでしょ?」と「若手俳優好きが意識高い系のこと言ってるだけでしょ?」と

そう思われても正直致し方ないとは思う


イケメンが好きなのかと問われればそりゃ「好きです」としか言いようがない

美しいものは好きだ 美少女だって私は好きだ



某有名漫画のミュージカルからハマった当初は そりゃ演出どうこうよりまずイケメンが観たい気持ちの方が遥かに勝っていた

ただ歌が好きでミュージカル自体は前から好んで観ていたので音楽の方は邪な気持ちなく聴いていた

邪な気持ちって何だ





それから数年

自転車競技漫画の舞台が高く評価された頃 手当たり次第色々な漫画が舞台化される時代が訪れた


最初こそ物珍しさから興味を惹かれたものだったがあまりにも舞台化が続く上にキャストも同じような人ばかりで少し辟易していたこともあった



そしてなんだかんだ好きな漫画が舞台化されてしまえばミイラ取りのミイラの如く観劇してしまう


そして今の推しに出会った





1人の若手俳優に入れ込むというのはもう数年ぶりくらいのことで


推しの芝居を観たいがために色々な舞台を東京まで観に行った

初めて1人で高速バスに乗ったり

新幹線の快適さの虜になりかけてしまったり

色々な経験が出来た




推しを観る ということが主な目的だったが推しを通して色々な作品を観ていく内に 「演劇」が好きになった





映画は何度も撮り直し 格別なシーンをつなぎ合わせて最高の作品を作っている


しかし演劇は生物だ

日によって微妙に違いはあるし

何より物語の世界と同じ空気を吸えることが何より楽しい


映画を観てて「楽しそうだなあ この世界に入りたいなあ」なんて思っても液晶の中には入れないわけで



しかし演劇は物語が起きている様を肉眼でみることが出来る

空気感を肌で感じ取れる

肉声で台詞を聴くことが出来る

現実と切り離された特別な空間に自分はいるのだと 錯覚出来てしまう




だから好きなのだ 演劇が





もちろん演劇にも様々なものがあるわけで


あえてメタ発言多めで現実要素過多の演出や表現で笑いを取ったり


観劇者参加型の演出もあったり


楽しみ方もまた様々だ







若手俳優が好きなのは否定しない



けれど同じくらい演劇自体も好きだということをわかって欲しい



それでもやはりイキっているただのイケメン好きの戯言だとしか感じられないのならそれはそれでいい







推しへの愛だけで交通費往復数万円の舞台に複数回足を運べるなんて難しいと思わないか という話である